コンテンツ一覧 > ホーム > 不定期コラム > JRA騎手の負担重量超過問題
負担重量について
競馬における負担重量とは競走馬が背負っている重量であり、騎手と馬具の合計重量となります。競馬中継などでレース終了後に騎手が下馬する際に騎乗馬から何かを取り外してしている様子が映し出されていますが、それはレース後に騎手と馬具の重量を測る「後検量」をするためなのです。
よって競馬新聞などに表記されている数字は馬具(おそらく2キロほど)を含めた負担重量になるので、騎手はそれよりも軽い体重でなければなりません。
発走50分前までに行う「前検量」で1キロ以内の超過が認められた場合は、裁決委員の判断により超過重量で騎乗することができ、1キロ以上の場合は乗り替わりとなる。
JRA史上もっとも軽い負担重量となったのは1964年ダイヤモンドステースで出走したリンドウ45キロで、近年では2017年9月30日の中山6Rカスタディーヴァが藤田菜七子騎手鞍上で47キロを記録しました。
JRAでは騎手の健康管理や人材確保の観点からたびたび負担重量の改定を行っており、最近では2023年にそれぞれのレースでおおむね1キロ増に変更されています。
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大江原比呂
新潟8R、負担重量50キロでの騎乗予定だったペイシャソプラノ(石栗龍彦厩舎)で50.5キロでの騎乗となり、この件で過怠金10万円の処分を受けました。
東京1Rマホウショウジョ(奥平雅士厩舎)、東京2Rキタノフローラ(萱野浩二厩舎)、東京8Rロストボール(加藤和宏厩舎)にそれぞれ騎乗予定だったが、当日体重調整の際に脱水症を発症したため騎乗予定馬すべて乗り替わりとなり、この件で10月19日から10月27日まで9日間騎乗停止の処分を受けました。
中京2R、負担重量51キロで騎乗予定だったハイタッチマドンナ(矢嶋大樹厩舎)で500グラム未満の超過となり、この件で注意義務違反で過怠金10万円の処分を受けました。
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河原田菜々
中京1R、負担重量51キロで騎乗予定だったメメフェリーチェ(渡辺薫彦厩舎)で51.5キロでの騎乗、さらに中京3R、負担重量51キロで騎乗予定だったピエナリオン(奥村豊厩舎)でも51.5キロの騎乗となり、この件で過怠金10万円の処分を受けました。
10月14日に放送された「100カメ」で触れられていた体重超過ペナルティはこの日のことであり、収録から半年以上経っての放映なので現時点での体重調整は良好であると思われます。
大久保友雅
小倉2R、カシノフェリクス(藤沢則雄厩舎)騎乗時の負担重量について注意義務を怠り、この件で戒告処分を受けました。
新潟1R、負担重量51キロで騎乗予定だったモズフェアリー(牧浦充徳厩舎)で51.5キロでの騎乗、さらに新潟2R、負担重量51キロで騎乗予定だったティリア(村山明厩舎)でも51.5キロの騎乗となり、この件で過怠金10万円の処分を受けました。
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西谷凜
阪神3Rローブデュソワール(大根田裕之厩舎)騎乗時の負担重量について注意義務を怠り、この件で戒告処分を受けました。
新潟1Rビートザオッズ(松永幹夫厩舎)、新潟2Rワンダースキル(斉藤崇史厩舎)、新潟3Rテイエムキセキダン(木原一良厩舎)、新潟5Rニホンピロジャック(大橋勇樹厩舎)、新潟7Rヨドノドリーム(谷潔厩舎)にそれぞれ騎乗予定だったが当日体重調整の際に脱水症を発症したためすべて乗り替わりとなり、この件で5月15日から5月16日まで2日間騎乗停止の処分を受けました。
小倉1Rサフランブライト(谷潔厩舎)、小倉2Rスナークステージ(川村禎彦厩舎)、小倉3Rサンオークレア(伊藤伸一厩舎)にそれぞれ騎乗予定だったが体重調整ができずにすべて乗り替わりとなり、この件で3月5日から4月3日まで30日間騎乗停止の処分を受けました。
福島1Rダンツカプリ(谷潔厩舎)の前検量で200グラム超が判明してそのまま施行規定に基づき騎乗したが、その際に防護ベストのクッションを抜いて少しでも軽くしようとした行為が騎装具の改造と認定され裁定委員会により90日間の騎乗停止の処分を受けました。
※2022年10月31日引退となり調教助手に転身
義英真
小倉5Rブルベアガロン(高橋康之厩舎)騎乗時の負担重量について注意義務を怠り、この件で戒告処分を受けました。
小倉8Rアルームスクレト(高橋康之厩舎)騎乗時の負担重量について注意義務を怠り、この件で過怠金1万円の処分を受けました。
新潟6R、負担重量55キロで騎乗予定だったハーキーステップ(浜田多実雄厩舎)で体重調整ができず55.5キロでの騎乗となり、この件で10月12日から11月10日まで30日間騎乗停止の処分を受けました。
※2019年10月10日引退となりました
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西村淳也
新潟11Rルミエールオータムダッシュ、負担重量48キロで騎乗予定だったソレイユフルール(和田雄二調教師)で48.5キロの騎乗となり、この件で過怠金10万円の処分を受けました。
中井裕二
京都3R、シゲルオウミ(大橋勇樹厩舎)の騎乗予定だったが体重調整で脱水症を発症したため乗り替わりとなり、この件で過怠金10万円の処分を受けました。
原田敬伍
阪神10R、ウォーターセレネ(田所秀孝厩舎)騎乗前の体重調整で熱中症を発症したため乗り替わりとなり、この件で6月15日(土)から6月16日(日)まで2日間騎乗停止の処分を受けました。
※2014年4月24日引退となりました
※正確な情報はJRA公式サイトでご確認ください