コンテンツ一覧 > ホーム > 不定期コラム > 競馬学校在学中・入学予定の女性騎手候補生たち
デビュー前の女性騎手候補生たち
女性騎手の牽引役だった藤田菜七子騎手は現役引退となりましたが、2024年現在競馬学校在学中6名、2025年春の入学予定2名の女性騎手候補生たちがJRA騎手を目指して頑張っています。
仮に全員が騎手デビューを果たせたら現役6名と合わせて総勢14名となり女性だけでフルゲート間近となります。3場開催どの競馬場、どのレースでも必ず女性騎手が騎乗しているという時代がすぐそこまで来ています。
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競馬学校騎手課程3年
神奈川県出身/非競馬サークル
幼いころから祖父が立ち上げた乗馬クラブで馬と触れ合っていたころ、藤田菜七子騎手の存在を知り騎手を目指すために親元を離れ祖父母宅に移住。全国乗馬倶楽部振興協会認定の上級指導者資格を持つ叔父と二人三脚で中学3年間を騎手になるための練習に取り組んできました。2024年4月に入学した騎手課程43期生の谷原圭太くんは実弟。美浦トレセン伊藤圭三厩舎所属予定。
開催 | 騎乗馬 | 着順 |
---|---|---|
09/19(第1回) | マサノナデシコ | 6着 |
10/03(第2回) | シトパレード | 6着 |
10/03(第2回) | セラドングリーン | 4着 |
10/18(第3回) | アジャスト | 4着 |
11/08(第4回) | サウンドバレット | 9着 |
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競馬学校騎手課程2年
福岡県出身/非競馬サークル
幼いころに体験したポニー試乗をきっかけに、本格的な乗馬経験を積める小倉競馬場の乗馬スポーツ少年団に入団し小学5年から中学3年までの5年間通うことになる。ご両親がトレーニングジムを経営していることから中学1年生のころからトレーナーである父指導のもと本格的な筋力トレーニングに励んできたということなので、これまでフィジカル面で苦戦してきた女性陣の中ではかなりの有望格かも。競馬場研修で安達昭夫調教師と同行していたので、栗東トレセン安達昭夫厩舎所属予定の可能性あり。
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競馬学校騎手課程1年
北海道出身/競馬サークル
北海道競馬で騎手として活躍し現在は調教師である五十嵐冬樹氏の次女。勝ちたいレースは?と聞かれた記者質問に対しては、かつて父が1番人気のコスモバルクで2着惜敗となった皐月賞をあげたことで話題となりました。父が地方所属、子が中央所属という活躍の黄金パターンとなる彼女にも注目が集まりそうです。
東京都出身/非競馬サークル
18歳での入学。騎手を目指すきっかけはコパノキッキング×藤田菜七子のカペラステークス(G3)での勝利を見て。
兵庫県出身/非競馬サークル
15歳での入学。小学3年生から乗馬クラブに通い始める。憧れは坂井瑠星騎手。
京都府出身/非競馬サークル
15歳での入学。乗馬未経験だったが競馬学校の募集案内ポスターを見て騎手を目指すことになる。4歳のころからレスリングを習い2023年全国中学生選手権で3位に入る実績。
彼女たちの様子は「JRA競馬学校公式インタスタグラム」にて随時アップされています
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次年度入学予定者
笠原曉子(かさはらきょうこ)さん・15歳/44期生
角祈凛(すみきりん)さん・15歳/44期生
2024年10月18日にJRA公式ホームページより発表されました
卒業した女性候補生たち
下記表を見れば花の12期3人組から西原玲奈元騎手までの6人は女性にとっていかに不遇な時代だったかが分かります。そして16年ぶりの女性騎手としてデビューした藤田菜七子騎手の大活躍によって、希望を見出した女の子たちが続々と登場することになりました。
一番最初に門を叩いた12期女性3人組の存在も大きいのですが、不遇な結果しか見れなかった時代に1人で競馬会に飛び込んだ菜七子騎手の存在は桁違いに大きく、彼女がいなければ後輩の活躍どころか存在さえもなかったかもしれません。
卒期 | 騎手名 | デビュー | 引退 | 最終成績 |
---|---|---|---|---|
12期 | 田村真来 | 96/03/02 | 01/03/02 | 9勝 |
12期 | 細江純子 | 96/03/02 | 01/06/15 | 14勝 |
12期 | 牧原由貴子 | 96/03/02 | 13/09/13 | 34勝 |
13期 | 板倉真由子 | 97/03/01 | 01/11/30 | 1勝 |
13期 | 押田純子 | 97/03/01 | 00/02/29 | 2勝 |
16期 | 西原玲奈 | 00/03/04 | 10/02/28 | 17勝 |
32期 | 藤田菜七子 | 16/03/03 | 24/10/11 | 166勝 |
37期 | 古川奈穂 | 21/03/06 | 現役 | 42勝 |
37期 | 永島まなみ | 21/03/06 | 現役 | 78勝 |
38期 | 今村聖奈 | 22/03/05 | 現役 | 76勝 |
39期 | 河原田菜々 | 23/03/04 | 現役 | 13勝 |
39期 | 小林美駒 | 23/03/04 | 現役 | 10勝 |
40期 | 大江原比呂 | 24/03/02 | 現役 | - |
在学不明
愛知県出身/非競馬サークル
小学6年生の時から母の勧めで土日は中京競馬場の乗馬スポーツ少年団に通い始め、平日はスポーツジムで体幹トレーニングと毎日5キロのランニングは欠かさない徹底ぶり。騎手過程37期生で2021年デビューの小沢大仁騎手とは同時期に少年団入団したことで身近な目標としている。中学3年時の騎手過程受験では不合格となり一般高校に進学するも、翌年には再度受験し見事合格を果たす努力家。2022年の夏以降、公式SNSで姿を確認できていないため在学かどうか不明。
バックナンバー
当コラム配信以降に卒業した騎手たち
茨城県出身/競馬サークル
父は蛯名厩舎で調教助手を務める大江原勝氏。祖父は2023年2月に定年引退された大江原哲元調教師。その他近親も競馬関係者だらけというごりごりの競馬一族出身です。
河原田菜々騎手や小林美駒騎手と同じ騎手過程39期生として入学しましたが、その後編入を経て40期生として2024年3月デビューを目指しています。
2024年2月6日にJRA騎手免許試験の合格発表があり3月2日(土)より美浦トレセン武市康男厩舎所属で騎手デビュー予定。